山口大学へ入学される方へ
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下宿のエピソード

「先輩風」

初夏の涼しい頃、まだ1年生だったS君は、同じ下宿の友人と夜中まで酒を飲んでいました。すると、突然、網戸にしていた窓の向こうから「アチャチャチャーツ」という奇声が聞こえました。(誰か酒飲んで暴れてるな)と思った彼らは、酒の勢いに任せ、大声でその奇声をまねてみたのです。
ぱたりと、隣の奇声が止み、やれやれと思った約5秒後、その網戸がばかーんと開けられ、角刈りで上半身裸、体つきはまるでアニマル浜口のような男が窓を乗り越え入って来たのです。「今、お前ら何か言うたか!?」と男は仁王立ち(それが分かっているから来たんだろ、このやろう)。かわいそうだったのは、窓際にいた友人、狙われてしまったのです。
「イヤーッ!」というかけ声とともに、男のごつい挙がバックスィングを始めました。しかし、男もやっぱり人の子。やられる、と身を固めている友人を見て、拳を顔面ぎりぎりでストップしてくれました。ほっとして、胸をなで下ろしたのも束の間、本当の災いはこれからだったのです。
男はあぐらをかき、「俺は○○部(武道系)3年の××だ。何かあったらいつでも相談に来い。今日は女にふられて荒れてただけだ。」荒れてたダケ?)と思いつつ、「ハイ!ありがとうございます。じゃ僕たちもう寝ます。」と従順を装い早く話を切り上げようとするS君らに、同じセリフを延々1時間続けたそうです。
以来、彼らの飲みは2階の友人の部屋で行われるようになりました。(どっちもどっちだけどね・・・)

「どっかん大家」

山大生B君の下宿の大家様は、普段は口数の少ない方なのですが、月に1、2度の割合で、お酒をお飲みになって、大声でわめき散らし、イヤ、いつもより少し乱暴な言葉遣いをされ、大暴れする、イヤ、いつもより少し激しめに運動されるという習癖をお持ちでした。
その大家様がある晩、B君の部屋に「俺と一緒に飲もう!今、酒を持って来るから‥」とおっしゃられ、母屋へ戻られました。B君は、当然そのスキにうまうまと、下宿を抜け出して、友人の家に泊まらせてもらいました。翌朝B君が下宿に戻ってみると、B君の部屋にあったはずの自転車、ギターアンプ、その他もろもろが下宿の横の田んぼに投げ捨てられて、イヤ、置いたにしては不自然な状態で並べてありました。
この話を聞いた私たちは、B君に同情するよりもむしろ、相手にされなかったことに腹を立てて、20キロ以上もある、ギターアンプを田んぼにまで抱えていった大家様の小学生のような純粋さに、心を打たれたのでした。

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